2021年4月4日 NHK の報道より


鳴門市長の怒りの挨拶から始まった、市役所の

防災訓練の講評


今日の訓練で見えたのは、やらされ感でした。


重い言葉でした。


次は予告無しで訓練します

各部署ではこれを受け、グループミーティングが開かれ

リーダーから、ハイ地震が起きました、何しますか?と問われ

はい消防署に通報します、するとリーダーはちゃいますね。


まずは自身の身を守る。と指導しました。

次の訓練は、@予告無しで始めるA自身の身を守るBいち早く火元を

見つけ消火活動C各人の役割が終われば避難誘導をする


かくして、緊張感を持って防災訓練は予定より5分早く避難完了

して終了できた。職員の感想として、緊張感を持って訓練ができたそうです

この訓練の結果、これなら安心して住民が市役所を訪れる事ができる。

住民も納得してくれる。そういう訓練でした


行政の職員は住民の命を守る義務が有ります
、と山梨大学の

秦先生。


また、漁港付近の住民の訓練として、ピザパーティーを開催し

親子も含めおおぜいが集まったところで、予告無しの、高台への避難訓練が

行われました。子供たちも日頃から教えられている場所へ走って避難を開始。

途中に倒れている人も配置されて、共に避難する方法を学び、楽しんで

避難訓練が終了できました。おざなりの訓練ではあきてしまうのが人の常。


全国で何千の訓練が行われていると思いますが、自分自身も、常々こんな訓練で

良いのだろうかと感じていましたのでこの報道は参考になりました。また参加者の

言葉にうなずきました。訓練でできない事は本番ではできない、ですね。


実際にやってみないとわからない事が多々あり
ます。防寒着を着て

ブルーシートを掛けて、キャンプで寝ても、寒くて寝られないですから。

せいぜい外気温2度程度でですから。ブルーシートが凍ってくるのが感じられる

ほどですから。真夏なら、汗ばんでも、髪の毛が気になってもシャワーなど

望めないですから。真夏の汗を一晩がまんする体験や訓練も必ず必要です。

そこから学ぶ事がたくさん有るからです。ぜひ連休の初日に体験して下さい。


毎年の行政の訓練ですが、各種の組織が出動して、何人もの担当者が

その組織で完成するものを披露します。大災害時にその組織はまとまった行動が

ほんとうにできるのでしょうか?数人?あるいは一人でその支援や救援活動が

できるのでしょうか?また、雨天(荒天)は中止になりますが、良い天気の

時だけ災害はやって来るのですか?おおがかりな道具でやる場合、通路がでこぼこで

通れないとか、道路が通れないとかそういう場合は、どこまでできるのですか?

はなはだ疑問でおおいに不安が残ります。大雨でも実際にやってみないとわからない

事が必ず見つかりますからやってみる必要が有るんです。そしてどんなに大きな

災害でもこれだけはできるモノが有るという事を自覚するため、皆に周知するため

緊張感のある現場を想定して訓練して下さい。


先述の、行政の職員は住民の命を守る義務が有る、という事を念頭に置いて

訓練を実施して下さい。訓練でできない事は本番ではできない、

訓練もできないなら

本番ではなにもできない、そう断言します。