背景にはたくさんの事情・環境・要素が有りますが

いま 何を準備すべきか という1点について

申し上げます。


大災害(大噴火・おお地震・津波・おお雪等)は

人智をつくしても防げません

何十兆円使っても防げません

予算は、防災に使わず、復災に使うべきです。

復災(ふくさい)とは、災害からの復旧に有効な準備の事です。

水・食糧から始まります。因みにこれは私が提唱することばです

”その時” 、人が大けがをしたり、飢えたり、伝染病が

流行ったりした時に、準備する事は堅個な建物に

医療設備をしっかり整え、医師・医療従事者がその

建物内に常駐できる事


水・保存食は、町の販売店に大量備蓄してもらう為

近隣の町民が消費の協力をし、店の負担にならないようにする事(備蓄循環:家庭もお店も)


各地に津波避難所が立てたれています(名前がわかりません)

鉄骨で、10数メートルの高さの単なる見晴らし台です。

その高さまでの津波なら、平気でしょう。

もっとすごいのは、昔から川が増水するので蔵の土台を上げたり

小舟を吊り下げておいて、その時はそれで安全に避難できる仕組みです。


町に人口が集中し、行政に守られて生活する時代でしたが

守り切れない事がたくさんある事が判明してきました。

各家庭ができるのは、少々の水と保存食の備蓄循環だけです。

小舟を用意したりはできません。

どなたかが循環備蓄という言葉を使われていましたが

行政が倉庫に置いておくものはそうですが、それを期限がきたら

無償で配るか、廃棄するものです。費用と効果の面でお勧めしません。

”備蓄循環”は、循環させる行動を伴うものです。住民と店と行政が行います。

住民が日常に保存食を食べる習慣と訓練を同時に行なえます。



衛星携帯電話が普及し始めましたが、身近な人で持っている人がいたら

ぜひ、記録し、または行政に登録してほしいと思います。

市役所などでは数台保持しているようです。

身近にいつもその人がいる事がわかっていれば連絡ができます。

(使わせてもらえれば、電池も予備があればですが)



大災害時に活躍するアマチュア無線は、ひとつの趣味で、

海外まで飛んで行きますがなかなかできるものではありません

国内・アジア地域なら交信が通常で可能です。

周波数が多種有りまして、国内全域・関東全域・近県全域などのレベルですが、

アンテナの大きさ・地上高に依り、届く距離は様々です。

関東で11万局が開設されています。因みに私は、国内全域レベルのアンテナと

関東全域レベルのアンテナが有ります。趣味ですので30年で300万円ほどは

かかっています。各家庭にそれを設備として持ってもらうのは無理ですし

意味が有りません。しかし、近県には届くという設備を持っているアマチュア無線家は

おおぜいいます。これがおおきなインフラです。医師会でも、消防署でも無線クラブが

有ります。それらを有効に災害時に使う事は重要です。商用電話はほぼ無能になります。



アマチュア無線は総務省から無線技術向上・研究のための業務のみ許可されています

災害時には、非常通信が許可されます。東日本大震災でも大いに役立ちました。

しかし、もしさらなる大災害が起きた時に、我々がどうすれば効率よく、正確に

非常通信ができるかと考えると、そのための通信訓練が必要です。

現在の法律では、訓練業務は許可されていません。アメリカでは、訓練業務が認められています。

非常通信同様に、"非常通信訓練"を行った場合、報告書を提出します。

実際の非常通信の場合は、総務省に提出、訓練の場合は日本アマチュア無線協会(JARL)に、です。

通常に訓練をする事は、業務外扱いなので、法律上ではできない事になっています。

下記のリンクで、アマチュア無線の非常通信の可否の判断は個人にゆだねられています。

総務省の見解は、非常通信の訓練には触れていません。非常通信については同協会の

マニュアルを参考にするよう書いてあります。

https://www.tele.soumu.go.jp/j/ref/material/amahijyo/



下記の参考文(一部)も協会のマニュアルに書かれています

(1)アメリカでは、RACES(Radio Amateur Civil Emergency Service)という
アマチュア無線民間非常 通信業務というものが設けられている。
(2)RACES では、1年間に何回かの会合、訓練を実施 しており、
毎月平均8時間程度を要するという少々負 担が
重いボランティアである。
訓練等に参加しない者 は RACES メンバー登録が
抹消される。
(3)サンフランシスコ地震の教訓として
@いたずらに非常通信に参加することは、むしろ危険 で
正しい処理の仕方の訓練が重要なポイントであ る。


免許を受けたアマチュア無線家は、業務としての訓練ができるよう

法律改定または、総務省の見解表明を望みます。

[おかげさまで、2021年3月の法改正でアマチュア無線の定義を

明確化することにより、社会貢献活動に活用できる事になりました。

例えば、大きな災害の予想が出たら、その準備段階で、通信設備の点検、

通信係員がどう連携をとるかなどの事前通信訓練をして、備えましょう

という事で、社会に貢献するという目的の業務が認められました。]

その訓練は、町のあらゆる情報を集めて充分に機能する災害対策本部へ報告するわけですが

対策本部への通信手段が不明または不可能な場合、自衛隊部隊へ救援要請を行うルートを

開いていただく事を望みます。



上記の理由として、

タクシー会社、バス会社などの業務無線はそれぞれの企業内の情報を集約できるが

その無線では外部には送信できない。

アマチュア無線家は町に数百人から数千人いるので、情報ルートを決めれば

あらゆる電波でどこへでも送信できる。

これは、情報を近所のアマチュア無線家に伝える事をルールとして

決めておくことで実現できます

訓練ができるとなれば、予備の自動車用バッテリーを持つだけで

1日程度はフルに通信ができます。車にガソリンが入っていれば数日は可能です。

車は、警察も消防も道路陥没で身動きできないと思われますから。


アマチュア無線で広域の正確な情報を得て、

水を手に入れられる場所や食料のもらえる場所の

情報を広く町の人に伝えられればどれほどのはげみになるでしょうか

周波数を特定してあれば、ひとつの情報が数秒で数千の局に届きます。

その中から、最適の情報が返って来る場合も有ります。技術的な方法、

医学的な人命救助法などです。

また、近隣市町村がすべて火災などとなったら、どちらに逃げれば良いか

方向がまったくわかりません。細かな情報を無線で収集し、アマチュア無線で

細かな地域に配信すれば、火災旋風に巻き込まれずに済むかも知れません。


市役所に無事に災害対策本部が立ち上がればそれ以後は大丈夫ですが

近隣の町すべてが壊滅的被害を受けた場合は、アマチュア無線家の携帯型無線機が

広域通信可能なアンテナを持つ遠隔地の無線家と交信し、被害を報告し、

それをさらに広域に、適切な相手に伝える事も可能です。

その広域な、市区町村すべてを網羅する通信ルートの構築と円滑な運用の実現のためには

どうしても適切なルールで何度も訓練する必要が有ります。






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(アットマークは1個でお願いします)2021_05_29 追記