スーパー中和抗体


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富山 NEWS WEB

複数の変異ウイルスを防ぐ抗体を特定 富山大学の研究グループ 06月16日 12時57分

新型コロナウイルスに感染することなどで体内に形成され、

その後の感染を防ぐ「中和抗体」をめぐり、富山大学などの

研究グループが、現在確認されているほとんどの変異ウイルスを

防ぐことができる「スーパー中和抗体」を特定することに成功

したと発表しました。

富山大学ニュースリリース

これは富山大学の研究グループが16日、会見を開いて

明らかにしました。

研究グループでは新型コロナウイルスに感染し、

回復した患者の血液から細胞の遺伝子を取り出して

遺伝子組み換え抗体を作り、この中から特に

感染を防ぐ力が強い中和抗体を特定することに成功しました。

「スーパー中和抗体」と名付けれたこの抗体は、

体のなかで新型コロナウイルスがヒトの細胞に結合する

のを阻害する働きがあり、軽症や中等症の患者に投与

すれば重症化を防ぐことができるとしています。

さらにこの「スーパー中和抗体」は新型コロナウイルス

のうち従来型のほか、現在確認されているほとんどの

変異ウイルスについて感染を防ぐことができるということです。

さらに、ブラジルで見つかった変異ウイルスへの有効性も

認められれば現在確認されているすべての変異ウイルスの

感染を防ぐことができるということです。

グループによりますと中和抗体をめぐる研究は世界各国で

行われていますが、相次いで現れる変異ウイルスに

網羅できるものの開発に期待が寄せられていて、

富山大学の研究グループでは14日に特許を出願しました。

研究グループは、今後製薬会社と連携し、

早期の実用化を目指したいとしています。